2018年の4月、人生初の海外移住としてドイツに引っ越してきた。
気づけばもう1年かあ。
冬の間は日照時間が短くて16時には真っ暗だったのに、今では18時でこの明るさ。つい数日前にサマータイムも始まったし。

1年過ごした率直な感想としては、
普通。楽しい。意外といける。
そんな感じ。自分1人の力でやってるわけでもないからな。
特別ドラマティックな展開も今のところなし。
ドラマティック度合いで言うなら、沖縄にでも移住した方がドラマティックだったかも。
八重山諸島に親戚住んでて何度か行ったことあるけど、あそこは時間の流れが全然違う。自分の血縁たちが外国人に思えたもん。
今の私はネットの世界と繋がりすぎてて、ネットの世界ではどの国にいるとかほぼ関係ないからか、ホームシックも全然ない。
日本がエモい
ホームシックにはならないけど、日本っていいなあってしみじみ感じるようになった。
離れて分かる大切さ。
前に仕事で東京に来てたフランス人が、「私にはパリよりも東京の方が素晴らしく見える。パリなんてつまらない」って言ってて、
はあ?そんなわけないじゃん何言ってんの
って思ったけど、ちょっと気持ち分かったかも。「非日常」フィルターがどれだけ強いかってことだよね。
私はディズニーランドとかミュージカルとか海外旅行とか、とにかく非日常の空間にいることが昔から大好きだった。
東京の風景は自分にとって日常の極みでしかなくて、なんて美意識の低いビルたちなんだ、ってイラつくことさえあった(理不尽…)。
そんな東京の雑居ビル写真にも今ではいいね!してしまう自分がいる、、
日本にいた時より日本のドラマも観てるし、最近だと「初めて恋をした日に読む話」がよかったな〜。
原作がすごい好きでドラマも同じくらい素敵だったけど、それだけじゃなくて、全体的に海外ドラマにはない日本独特の雰囲気で絶妙に刺さった。
あとYouTubeで夜の京都の動画とかめっちゃ観ちゃう。
ネットの世界では日本との距離なんて全然関係っていうかもはや日本なのに、一方で日本へのエモい気持ちが止まらないっていう、不思議な感覚がある。
時々、ここから1時間くらい電車に乗ったら横浜に着くんじゃないかなって気分になる。
これって海外移住あるある?
海外移住への憧れ
海外移住には二十歳くらいの時から漠然と憧れてて、海外に住んでる人のブログとか、海外に住んでる奥さんの生活を紹介する番組(名前忘れた)とか大好きだった。
今の自分とは全然違う価値観の世界で生活してる人たちが、キラキラして見えてた。
自分が今まで無意識に当たり前だと思ってることから抜け出したら、自分から見える世界はどんな風に変わるんだろ?
っていう好奇心でいっぱいだった。
そこから実際に海外移住して1年経った今。
想像してたような、価値観のコペルニクス的転回は特に起こっておらず。
日々の小さな変化の積み重ねで自覚がない部分もあるだろうけど、何かの本で読んだような「頭を殴られるような衝撃」なんてものは今のところない、、
フィクションの読みすぎかな笑
う〜ん変わったのか〜私?どうかな〜〜
語学力の伸び
語学力に関しては、さすがに伸びた。この1年で。
英語については、憧れのペラペラにはほど遠くとも、外国人の友達と出かけて1日中英語で話すのもできるっちゃできる。
拙いけどさ。1年前の自分を思えばだいぶ進歩。
ベルリンはたいてい英語が通じるし、時々スーパーや道で話しかけられるときもドイツ語より英語が多い。
「サワークリームってどれかわかる?」とか、「ここから最寄りの駅知ってる?」とか。
聞いてくる人もドイツに不慣れな人だから、明らかに外国人の私の方が聞きやすいのかもな。
机に向かうタイプの英語の勉強は日本にいた時の方がやってたから、純粋に英語力が伸びたというよりは、今まで勉強してきたことを実践で使えるようになった感覚。
日本にいたときは、インプットばっかりで英語を思うように使えてない自分に不甲斐なさがあったけど、今はあの時勉強してた私に感謝しかない!!
ドイツ語は、日本の義務教育に当てはめると、中3までの英語授業を受け終わったってレベルかなあ。
ひと通り基本的な文法と単語は学んで、分かるドイツ語も増えてきたけど、実践で話すとなるとガッタガタ。ろくに文章話せない。
それでも、ドイツ語の映画をなんとなく理解して楽しんだり、役所での手続きをできるくらいにはなった。
まあーーー
全然足りないけどね!!!
ベルリン在住1年経過、夢みてたキラキラは意外とまだ遠くて(主に言語の壁)、地味で地道な毎日を楽しんでる。

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